東陽の熱処理治具は、設計段階でいろいろな解析・検証・検討を行い、コスト・寿命ともに満足していただける治具をご提供しています。

熱処理治具

  • 熱応力解析による治具形状設計、表面処理による材質提案ができるのが強みです。

    ワークおよび設計した治具に対して3Dによるシミュレーションを実施することで、目に見えない部分を可視化して変形や歪みに対応した、より最適な形状を提案することができます。また、治具寿命の延長やワークとの固着防止などを目的とする治具の表面処理に関する提案も行いますので、コストと寿命のベストバランスを実現する治具をご提供することができます。

    ロストワックス熱処理治具

    熱応力解析による治具設計、材質の提案など、長年にわたって培ったノウハウで、お客様のニーズに合わせて最良のロストワックス熱処理治具をご提供します。

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熱応力解析によるご提案

熱応力解析の流れ

東陽の熱応力解析では、現状使用されている製品と東陽製品を比較し形状を検討します。

東陽で行う解析条件設定パターン

  • スタディタイプの選択(静解析)
  • 拘束条件の設定
  • 外部荷重条件の設定
  • 熱処理温度の設定
  • メッシュの設定

解析事例

  • 熱応力解析事例1

  • 熱応力解析事例2

東陽の熱処理治具のメリット

  • 設計した治具に対して変位や応力、応力集中の予測などをすることができる。
  • いろいろな形状を検証、比較することができる。
  • コストや時間を削減し、新規形状をご提案可能。
  • 治具をモデル化することで形状を認識しやすい。

材質・表面処理によるご提案

材質によるご提案

材質によるご提案

お客様の処理条件(最高使用温度、冷却温度、処理時間など)をヒアリングさせていただき、最適な材質(耐浸炭性、高温強度など)を提案し、コスト、寿命のバランスが取れた熱処理治具をご提案いたします。

  • 材質 最高使用温度(℃)
    SCH13 950
    SCH22 1,000
    高温強度改良材 1,150

    使用頻度の高い材質と使用温度

  • 高温引張強さと使用温度

表面処理(カロライジング処理)によるご提案

表面にのみ剥離し難いAI濃度の合金層を形成させることにより、母材の機械的性質、溶接性を劣化させることなく、耐浸炭性、耐酸化性、耐摩耗性を向上させることを可能にします。

カロライジング処理とは

表面にのみ剥離し難いAI濃度の合金層を形成させることにより、母材の機械的性質、溶接性を劣化させることなく、耐浸炭性、耐酸化性、耐摩耗性を向上させることを可能にする処理。

主な熱処理治具

主な熱処理治具

ロストワックス品(精密鋳造品)

  • ロストワックス鋳造(精密鋳造)

    ろう(ワックス)を原型に用いる精密鋳造法です。まず、金型でワックスモデルを作製し、湯道にツリー状に取り付け。その後、周囲にスラリーと耐火物系粉末を複数層コーティングし、焼成時にワックスを溶かし出し、耐火物系粉末を焼き固めることで鋳型とします。そこへ溶湯(溶かした金属)を流し込み、凝固した後に鋳型を壊し、製品を取り出します。

用途
  • 高い寸法精度で鋳肌がきれい。
  • 複雑な形状を必要とする場合に最適。
  • 機械加工の必要なものを一体型で鋳造することによるコストダウンが可能。
  • 量産にも対応可能。
  • 多くの鋼材の選択が可能。

MIM(Metal Injection Molding)金型粉末射出成型法

  • MIM(メタルインジェクションモールド・金属射出成型)

    プラスチックのインジェクション金型技術と成形技術からヒントを得て応用した加工法です。金属粉末と特殊な合成樹脂を混ぜたものを射出成形し、脱脂・焼結炉に部品を入れ、焼き飛ばすことで金属のみが焼結し、製品となります。

用途
  • 難加工材を使用した複雑形状の製品を大量生産できる。
  • 高密度、高強度の製品ができる。
  • 機械加工の必要なものを一体型で鋳造することによるコストダウンが可能。
  • 多くの鋼材の選択が可能。

砂型鋳造品

  • 砂型鋳造

    砂を鋳型に用いる鋳造方法です。木材または樹脂で作成した製品と同形状のモデルを、砂で覆い固めることで鋳型を作製。そこに溶湯(溶かした金属)を流し込み、凝固させたものが製品となります。

用途
  • 必要数量が少ないものに最適。
  • 大きな寸法のものに最適。
  • 鋳肌が粗いため、二次加工が必要な場合があるが、使用目的により使い分けを行う。

溶接品

  • 溶接品

    初期投資を必要としない為、小ロット少量生産のワークに向いています。また、鋳造品製作前の品質確認にも使われます。レーザーカットなどを活用することにより、ほぼ鋳造品と同じ形状をつくる事ができます。洗浄カゴや搬送カゴの設計、製作も承れます。

用途
  • 洗浄カゴ、鋳造品の試作、丸棒バスケット、金網バスケット、金網カゴなど。

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